会社法では、株主、役員、債権者が主役である。会社で働く労働者は会社法の世界では部外者です。会社は株主のもので、利益を出しその利益を株主に配当するのが、会社法の考える会社の目的です。いわゆる「経営と所有の分離」です。労働法の世界では労働者の権利を尊重し健全な職場を作ることが会社の利益になるという発想です。会社法の要請では賃金をできるだけ低く抑えて会社に利益を出すのが株主の利益になります。このことは労働法の世界では好ましいことではないことになります。会社法と労働法の関係をどのようにに考えるかは大きなテーマですね。